Open Live Writer 利用のための準備
Open Live Writer をインストール後にホスティング先のWordPressに接続しようとしたら、500 Internal Server Error ※が表示され、初期設定が前に進まないことがあります。
※ウェブサーバーの運用ポリシーやセキュリティ上の初期設定にもよります。
その際は、DDoS攻撃からサイトを守るために、ウェブサーバー内の .htaccess 内に、xmlrpc.php へアクセス可能なIPアドレスを制限する記述を行う(最後に追記でよい)ことをお勧めします。
古いバージョンの WordPress を使わないことも重要です。可能な限り、最新版にアップデートしてください。
また、xmlrpc.php のあるフォルダのパーミッションは755になっているか確認しましょう。
.htaccess の準備
.htaccess 追記 (hetemlヘテムル、X Serverなど) Apache 昔ながらのやり方ですが。
<files "xmlrpc.php">
order deny,allow
deny from all
allow from XXX.XXX.XXX.XXX
</files>
XXX.XXX.XXX.XXX は、アクセス元のIPアドレスです。これで、許可されたIPアドレス以外のアクセスを拒否します。deny,allow の間にスペースを入れないようにしてください。
allow from で指定するIPアドレスが複数ある場合は、順次、下方へ行を追加していきます。
参考: 特定のファイルについて、まず禁止(deny)を評価し、次に許可(allow)を評価します。よって、全てのアクセスを禁止し、特定のIPアドレス(著作者のパソコンを含むネットワーク端末装置)からのアクセスのみを許可することになります。
<files> </files> によるファイルの指定を忘れると、全てのアクセスが拒否されて、自分以外はウェブサイトの閲覧等ができなくなりますので、注意してください。ファイル名は正規表現でなくても結構です。
wp-config.php の準備
wp-config.php 内に以下の記述がある場合は、
add_filter('xmlrpc_enabled', '__return_false');
をコメントアウトすることで、 xmlrpc.php へのアクセスが可能になります。コメントアウトは//
(スラッシュふたつ)でできます。
自IPアドレスの調べ方
自宅のCTUや小さなオフィスのメインルーターのIPアドレスは以下のサイトで調べることができます。大きなオフィスの場合は、情報通信の担当部署に問い合わせてください。
IPアドレスが変わった場合は、適宜、.htaccess を修正してください。
いくつかの注意点
エディタなど
.htaccess や wp-config.php の修正には TeraPad (文字コードはUTF-8N) などのエディターを使い、FFFTPなどのソフトウェアでアップロードするか、契約しているサーバーのウェブFTPの編集機能をお使いください。Shift-JIS等のWordやWindowsのメモ帳などは使わないでください。
サーバー内のファイルを「さわる」ときは、間違えないように気をつけましょう。特に、複数サイトをホスティングしているときなど。うっかり勘違いで、大事な収益にも影響します。
.htaccess に間違えた設定をすると、致命的なエラーが発生したり、アクセスできなくなったり、セキュリティ上の脅威にさらされたりする場合があります。
カフェやホテルなどから接続する場合は、都度、IPアドレスの設定が必要です。その際、エッジルーター他の設定により、接続がうまくいかない場合があります。
Tips
Open Live Writerは、Gutenbergの時代になっても、ドラフト(下書きの原稿)をアップするのに、とても便利です。ブロックによって思考が途切れるということがありません。Wordでの出稿も少なくなりました。
私は、記事の性質によって、自然と、Gutenberg and Markdown と Open Live Writer を使い分けています。例えば、構成に重点を置く記事(定型の投稿など)は前者で、文章・内容・思考に重点を置く記事は後者というような感じです。
少しでもお役に立てば幸いです。